当サイトについて

高血圧や糖尿病をはじめとした症状、治療、予防法や改善方法まで、
生活習慣病の改善に向けて理解を深めるサイトを目指します。
専門医師はたったの400人しかいません。

高血圧、糖尿病は国民病とも言えるほど身近な存在です。
日本人の2~3人に1人が高血圧、糖尿病患者と言われており、
その数は約4700万人に上ります。

しかし、高血圧の専門医師は全国でたったの400人
糖尿病の専門医師も少なく、わずか3,400人程度と言われています。
続きを読む →

予防と治療の違い

成人病から『生活習慣病』へ
みなさんは、『生活習慣病』と聞くと、おそらく「高血圧」「高脂血症」「糖尿病」「脳卒中」「心臓疾患」「がん」などの病気を思い浮かべられると思いますが、
どうして、これらの病気は『生活習慣病』と呼ばれるのでしょう?
ガン、脳卒中、心臓疾患、糖尿病などの病気の原因が、
食生活や運動、睡眠、喫煙・飲酒、ストレスなどの生活習慣にあるから、
“生活習慣病”と呼ばれるようになった。
ということは、ほとんどの方が、ご存知なのではないでしょうか。
1998年に、当時の厚生省は、約40年にわたって使用してきた「成人病」という呼称をやめて、「生活習慣病」という呼称に変更しました。
その理由は、「成人病」という呼称は、
1955年ごろから当時の厚生省(現:厚生労働省)が使い始めた行政用語だったのですが、発病の原因がはっきりとしていなかったために「加齢とともに、成人になったらかかってしまっても仕方のない病気」というイメージがありました。ところが、発症の低年齢化や患者数の増加、医療研究の進展などにより、その発病の原因が生活習慣に大きく依存しており、生活習慣の改善を心がけることで、これらの病気を予防することが可能であることが次第に明らかになり、これらの病気に対する「予防」の意識を高めることを目的として呼称変更が行われました。
また、2005年には、高血圧、糖尿病、高脂血症などの危険因子と、内臓脂肪型肥満による危険因子によって、生活習慣病をさらに悪化させる可能性が高まるとの研究報告がなされ、新たな生活習慣病の診断基準として、「メタボリックシンドローム(内臓肥満症候群)」の診断基準が設けられ、2008年4月からは早期発見・早期治療を目的とした特定健診が始められました。
ガン、心臓疾患(心筋梗塞など)、脳血管疾患(脳梗塞など)の生活習慣病は、日本人の死亡原因の上位3つであり、これらの病気が、死亡原因のおよそ6割をしめています。
また、統計上、直接の死亡原因として表されませんが、成人の5人~6人に1人は糖尿病、またはその予備軍といわれ、糖尿病が引き起こす合併症が原因で亡くなられる方も数多くおられます。
さらに、今や30兆円を超える日本の国民医療費は、超高齢化社会に向けての大きな難題であり、その抑制には国民ひとり一人が、できる限りこれらの生活習慣病を患わないように心がけること、予防することがとても大切になっています。
『生活習慣病』の “予防”と“治療”の違い
「病気になったら、お医者さんに行って治してもらったらいい。」と思っておられる方がおられるかもしれませんので、ここでちょっと生活習慣病の“予防”と“治療”の違いについてお話します。
わたしたちの健康を脅かす病気の原因には、様々なものがあります。
その原因をおおまかに分類してみると、
  • 先天的な病 — 遺伝子異常や脳障害などが原因
  • 伝染病・感染症 — ウィルスや細菌などが原因
  • 生活習慣病 — 生活習慣の乱れや加齢などが原因
といったように分けることができます。
病の治療を考えるとき、先天的な病は別として、その原因(危険因子)を取り除くことがいちばんの予防法であり、治療法となります。
例えば、伝染病や感染症の場合、外部から侵入した細菌やウィルスが発病の原因であるため、ウィルスや細菌を殺すための消 毒やウィルスに対する免疫力(抗体)をつけるための予防接種などがその予防法となり、発病した後は、抗生物質などの投薬や症状を緩和するための対症療法が 治療法となります。
ところが、自覚症状がないままに徐々に進行していく『生活習慣病』の場合、はっきりとした発病の原因や発病の瞬間を特定することはできません。
そのため、食事や運動などの生活習慣の改善による積極的な健康づくりが、『一次予防』であり、健康診断や人間ドックなどによる早期発見・早期治療が、『二次予防』と言われています。
生活習慣病の予防と治療
そして、健康診断などで“糖尿病”や“高脂血症”、“高血圧”と診断されたなら、その途端に、『一次予防』と同じような食事や運動などの生活習慣の改善を心がけることが、食事療法運動療法と呼ばれる“治療法”となり、症状に応じた食事や運動習慣を心がけることよって症状を改善していくことが求められます。
それでも改善がみられない場合のみ、投薬による治療が行われますが、それさえも症状を緩和するためのものであって、根本的な原因を取り除ける確かな治療法ではありません。
感染症などと違い、生活習慣病の初期の段階では確かな原因を特定できる訳ではなく、確かな医学的治療法というものも存在しません。つまり、生活習慣病の初期の段階では、“予防”と”治療”は区別できないと言えます。
また、“糖尿病”、“高脂血症”、“高血圧”などの進行による結果として発病する脳卒中、心筋梗塞、腎不全などの『生活習慣病』の予防は、その原因となる“糖尿病”、“高脂血症”、“高血圧”などを患わないように心がけることに他なりませんが、
これらの重篤な病状を患ってしまったとき、生命を救うための処置を施すには西洋医学による緊急治療が不可欠となります。
科学がその方法論の原点となっている現代西洋医学は、伝染病や感染症の発病原因を科学的に明らかにして数多くの患者を救い、それらの病を撲滅するという分野では多大な貢献をし、伝染病や感染症の“予防法”や“治療法”を見出すことで飛躍的に発展してきました。
また、医療機器の進化によって人体を細部まで観察する技術や解剖学も飛躍的に進展しました。つまり、現代西洋医学は、病の原因を科学的に解明する病理学や、人体を細胞・臓器レベルで捉える解剖学が根底にあり、原因を特定できる病の即効治療に長けた医学なのです。

ところが、感染症などとは発病プロセスが異なる『生活習慣病』は、単一特定の発症原因によって引き起こされる病ではないということが分かっているにもかかわらず、その予防よりもその治療に重点を置くあまり、症状を緩和するための対症療法や薬剤研究、患部を取り除くための外科的手術治療、人工透析や放射線治療などの科学療法や、MRIやPETなどの診断に用いる最先端医療機器の応用といった科学的な治療法や診断法で対処しようとする考え方が主であり、今なお、短期的な即効性のある治療効果を追い求める医学となっています。

その典型例が、“がん”治療の処方であり、抗ガン剤、外科手術によるガン細胞の切除、放射線療法など短期間でがん組織をやっつけるという考え方がベースに あり、その副作用によって体力や免疫力までも奪ってしまう荒療治的な治療法が主流となっていますが、その治療効果は未だに疑問視され続けています。

また、医療技術や医療機器、医薬品が高度に進化しているにもかかわらず、ガン、脳卒中、心臓疾患、糖尿病などの生活習慣病の患者数は増加の一途をたどっています。
これは、医療技術がどんなに進展しても、それが必ずしも患者数を減らすことに貢献するものではなく、西洋医学の投薬や外科的手術による対症療法的な処方では、『生活習慣病』の根本的な原因を取り除くことができず病状が改善されない。あるいは、病が再発することも多々ある。即ち、
『生活習慣病』とは、医学的な治療技術の問題ではなく、個々人の生活習慣に対する意識の問題であるということを意味しています。
生活習慣病の推計患者数
生活習慣病は、伝染病や感染症のようにはっきりとした特定の原因や発病の瞬間がある訳ではありません。自覚症状がないま まに不健康な症状が徐々に進行して、ある日突然、生命をも脅かす重篤な病状を呈します。その時はじめて西洋医学的な処方による救命(延命)治療によって命 が救われることもあります。

別の見方をすると、生活習慣病を感染症や伝染病などと同じように“病気”と捉えるために、“自ら発病を予防する”という意識が芽生えないとも言えます。即ち、大きく考え方を変え生活習慣病とは食事、運動、ストレスそして加齢が原因となる“身体の故障”である。と捉えると予防に対する意識や考え方が変わります。

生物には、この身体の故障を細胞レベルで自ら修復するための“自然治癒力”が備わっています。“自然治癒力”を持っていることが生きている証しであり、その強さが“生命力”と言っても過言ではありません。いくつかの要因によってこの自然治癒力が弱まり修復されずに酷くなった身体の故障を、西洋医学では“生活習慣病”と総称し症状や発症部位によって分類しているとも言えるのです。

つまり、古くから「医食同源」あるいは「薬食同源」と言われるように、生活習慣病は患ってから治療すればいいものではなく、普段の生活の中で自ら積極的に食事や運動などに留意し、自然治癒力を維持して身体の故障が常に修復される。つまり、『生活習慣病』を患わないように予防や健康づくりを心がけなければならないと言うことです。

1977年の『マクガバン・レポート』を契機に、そのことにいち早く気づいた米国では、病気の予防を目的として、肉食中心の食生活の見直し、予防医学に重点を置いた東洋医学を中心とするホリスティック(全体的)医療を、代替医療として役立てる治療研究が盛んに行われ、既に欧米では、代替医療の利用者が70%になるとも言われています。

日本においては、戦後の感染症や伝染病治療の普及を目的として制定された国民皆保険制度によって、保険適用となる西洋医学が国が認める唯一の医療であるという一般常識ができ、福祉や教育などの社会システム全体が西洋医学中心となり、東洋医学(主に中国医学)の「生体が持つ自然治癒力を高め病を癒す。」といった考え方は、西洋医学の枠組や方法論にはそぐわないために、日本の主たる医療研究や医学教育科目とはなっていません。しかし、昨今の医療現場では、西洋医学の考え方に疑問や限界を感じ、自ら東洋医学的な処方を取り入れておられる西洋医学出身のお医者様も多数おられます。
“生活習慣”と“病”との因果関係を正しく理解し、発病の原因とその結果として起こる病気の症状を理解することが、より効果的な予防法や生活習慣を身に着ける上でとても大切です。“生活習慣”が悪いと、体の中では何が起こり、どのようなプロセスで病気が進行していくのか、具体的に考えてみましょう。

 

出典:なるほど元気倶楽部